 |
内田光子は幅広いレパートリーで、鋭い知性と音楽的な洞察力を演奏で発揮するピアニストとして最高の評価をえている。モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、シューベルトの演奏でとくに知られるが、ベルク、シェーンベルク、メシアンの作品にも深い共感を抱いている。1996年5月には、ピエール・ブーレーズ指揮ロサンゼルス管弦楽団との共演で、ハリソン・バートウィスルのピアノ協奏曲〈アンティフォニー〉のアメリカ初演をおこなった。
内田光子は、シューベルトとシェーンベルクの作品を組み合わせたプログラムで、1994年から95年にかけてのシーズンにロンドンで記念すべき連続コンサートをおこない、ニューヨーク、東京、アムステルダム、ウィーン、ザルツブルク音楽祭でも同じプログラムを演奏した。
今シーズンには、カーネギー・ホール、アリス・タリー・ホール、ロイヤル・フェスティバル・ホール、グラインドボーン、シテ・ド・ラ・ミュジーク、コンセルトヘボウ、ウィーン・コンツェルトハウスそのほか、ローマ、ミラノ、ハンブルク、ミュンヘンでもリサイタルを開く。
世界の主要オーケストラに定期的に出演し、1997年にはベルナルト・ハイティンク指揮のウィーン・フィルハーモニーと日本ツアーをおこなった。今後のコンサートとしては、ドレスデン・シュターツカペレ、ミュンヘン・フィルハーモニー、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー、フィルハーモニアとの共演が予定されている。
レコーディングの面ではフィリップスの専属アーティストとして、世界で数々の賞に輝いている。モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲、協奏曲全曲をフィリップスで録音しており、とくにソナタ集は作曲家の没後200 年を記念するフィリップスの「モーツァルト全集」の中に収められた。このソナタの録音は1989年度のグラモフォン賞も受賞している。その他の録音としては、ドビュッシー、ショパン、シューマンの作品集があり、最近のものとしてはベートーヴェンのピアノ協奏曲第3 番と第4 番(クルト・ザンデルリンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演) 、およびシューベルトのソナタD960および3 つのピアノ小品D946の録音がある。
|
|